地震保険や火災保険が値上がりになる地域がある
はじめに
2021年頭に火災保険と地震保険が両方とも上がる可能性が高まりました。相次ぐ自然災害の頻発によって火災保険の支払いが増えているためでそれをカバーするための値上げになります。地震保険は2014年からの起算で3度目の引き上げになります。これも東日本大震災・熊本地震・北海道南西沖地震などによって保険料の支払いが増えているからであろうと思われます。
値上げ幅は火災保険・地震保険ともに平均で5%ほどになりそうです。ただ地域・建物の築年数・木造なのかなどの建物の構造によって大きく値上げ幅が異なります。
火災保険の値上げ
火災保険の値上げ理由は2018年の西日本豪雨災害での保険金の支払いが大きく影響をしています。また2020年夏の熊本豪雨も少なからず影響をしているだろうと思われます。また2019年8月には北九州地方に線状降水帯が発生して長時間大雨が降り続きました。また2019年9月には関東地方に大型台風が上陸して千葉県南部を中心に大きな被害が出ました。
今後も夏季を中心に自然災害の発生が予想されます。そこから保険料の値上げは段階的に進んでいきそうです。火災保険を検討している方は少しでも早めの加入を考えても良いかもしれません。
値上げ幅は地域によって異なる
火災保険の値上げ幅は地域によって異なります。さらに建物の築年数や建物の構造によっても異なります。最も保険料が上がりそうなのが熊本県の非耐火構造の建物は31%程度の値上げになりそうです。逆に福岡県の非耐火構造の建物は値下がりになります。
また東京のマンション構造の建物は1.5%程度の値上げ、大阪のマンション構造の建物は8.9%程度の値上げ、愛知のマンション構造の建物は4.2%程度の値上げになります。
さらに築年数によっては値下げになる場合もあります。築年数5年未満の建物の場合は平均で28%程度の値下げ、築年数10年未満の建物の場合は平均で20%程度の値下げになります。
ただ熊本県の非耐火構造で築10年以上のマンションは35%程度の値上げになります。やはり熊本地震での保険金の支払いを回収したいという流れは避けられそうにもありません。
地震保険の値上げ
同時に地震保険料も全体で5%ほど上がります。やはり福島県で15%程度の値上げと常磐三陸地方での値上げが目立ちます。ただ愛知県・三重県・和歌山県などの東南海地方では20%近い値下げになります。東南海地震が起きる可能性も高いのでやはり今のうちに入ってほしいという流れなのかなという気がします。地震保険は2015年・2017年に次いで近年で3度目の値上がりになります。
当面の値上げはこれで終了のようですが、今後大きな地震が来るとその都度に値上げになる可能性が高いです。特に東南海地方の方を中心に地震保険の加入を考えてみても良いのかなという気がします。
地震保険はどこで加入しても同じ保険料
地震保険はどの損害保険会社で加入しても保険料自体は変わりません。ただ大地震になってしまうと民間の保険会社だけでは支払いが到底間に合いません。そうなると地震保険料の一部を日本地震再保険株式会社というところに準備金としてプールをしておきます。その準備金の中には政府からも災害準備金として積み立てられています。地震保険の再保険は政府の保障がついているということです。
自然災害をなくすことはできません。ただ地震保険などに加入しておくことで災害に遭遇した時のリスクを減らすことができます。また地球に優しい未来を作ることもできます。今回火災保険・地震保険の値上げをすることが決定しています。これを通して火災保険・地震保険の加入を考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
ヤフーニュース:https://news.yahoo.co.jp/articles/c7f81f0f2609bb8f11a149e85a3631a0f01f8488?page=2