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株式市場の現状

はじめに

金融経済力を端的に表す各国の取引所の上場株式時価総額では1990年時点では日本はニューヨークよりも10%ほど上回っていました。それが17年後の2007年ではニューヨークと東京では3.5倍以上の差が付きました。さらにユーロネクストやロンドンにも追い上げられています。欧米よりも成長率が明らかに鈍化しています。

また売買代金も1990年時点ではニューヨークと東京は大差ありませんでした。それが2007年にはニューヨークと東京では4.5倍もの差が開いてしまいました。さらに90年には東京の3分の1ほどだったロンドンにも抜かれただけでなく1.7倍近い差をつけられてしまいました。ロンドンが19倍ほど伸びたのに対して日本は5倍ほどしか伸びていません。

デリバティブ市場の現状

デリバティブ市場は英国が全国の40%前後と圧倒的な市場を有しています。続いてアメリカが20%弱ほど。以下日本・ドイツ・香港・シンガポールが数%程度で競っています。断トツで英国が強い市場を持っています。アジア圏も徐々に上にきました。2007年とだいぶ前のデータで日本は3位ですが、このままではおそらく6位まで降格してしまうかもしれません。

再保険マーケット

再保険会社は元々保険会社のリスク分散とポートフォリオの平準化を図ることを目的とした真のリスクの引き受け手になります。再保険は資本市場における取引所にあたるものではなく、再保険ブローカーの基でプロ同士の相対取引して行っています。世界4位の損害保険料規模を持つ日本の再保険市場はとても小さく、多くは外国の保険会社に依存しています。近年日本の元受保険会社がロンドンやタックスヘイブン市場に再保険会社を設立しています。またロイズのシンジケートを通して国際再保険市場にも参入をしてきています。

ただ日本は保険会社は世界有数の規模であるのに対して再保険会社を仲介する再保険ブローカーの取り扱い高の上位は英米によって占められているのが現状といえます。

金融都市ランキング

シティオブロンドンによる世界の金融ランキングでは1位ロンドン・2位ニューヨークと順調な並びといえます。ただ3位香港・4位シンガポールとアジアの小国が入っています。さらにチューリッヒ・フランクフルト・ジュネーブと欧州勢が続いてシカゴ・シドニーと来て10位にようやく東京が来ます。東京の格からいえば3位には入ってほしかったのですが10位というのがかなり寂しいです。それだけ日本はまだ金融後進国ともいえます。

アジアのリスク循環

アジア諸国は貯蓄率が高いにもかかわらず国内の資金が欧米の先進国に流出する傾向が強く、欧米でリスクマネーに変換されて再びアジアに帰ってくるという流れになっています。アジアの貯蓄が経済発展に必要な中長期の投資資金やリスクファイナンス資金に結び付けられずに結局欧米に帰属してしまいます。

アジアの資金をアジアの域内の投資やファイナンスなどに活用していくためにはアジア域内で安定的に資産運用を行ったりリスクテイクをできるような金融・資本市場や再保険市場を育成していくことが不可欠となっています。そのようなリスクテイクの市場は最先進国である日本がリードをしていかなければなりません。アジアの企業や金融機関が魅力を感じる規制緩和された「機関投資家向けのプロ市場」を創設したり、取引所の広い品揃えや高度金融人材の育成強化が必要になってきます。

また金融資本や多国籍企業などの事業展開の国際化やITの発達に伴って取引が実際に行われていく国家と取引に成立して国家が分離していきます。最近は銀行の国債的中会活動はタックスヘイブンが担っています。

参考資料
file:///C:/Users/user/Downloads/book_008_kato.pdf

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